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中国5月鉱工業生産は予想外のプラス、小売売上高は減少幅縮小

[北京 15日 ロイター] - 5月の中国鉱工業生産は予想外のプラスを回復し、同国経済は大幅鈍化した前月から幾分安定した。しかし消費はなお弱く、新型コロナウイルス関連規制の影響が続く中、政策当局者の課題が浮き彫りとなった。

5月の中国鉱工業生産は予想外のプラスを回復し、同国経済は大幅鈍化した前月から幾分安定した。写真は浙江省の工場、2020年3月、チャイナ・デイリー提供(2022年 ロイター)

中国国家統計局が15日発表した5月の鉱工業生産は前年比0.7%増加し、4月の2.9%減からプラスに転じた。ロイター調査の予想である0.7%減も上回った。

新型コロナの規制緩和と力強い海外需要が寄与した。鉱山部門の生産は前年比7.0%増、製造部門は0.1%増。新エネルギー車の生産が前年比108.3%増加した。

統計局の報道官は会見で「全体としては、新型コロナの悪影響を克服し、回復の勢いを示した」とし、政策支援により6月は回復がさらに進むと予想。

ただ「国際環境は依然として複雑で深刻だ。外部要因の不透明感が高まっている。国内の回復は依然として初期段階にあり、主要指標の伸びは低水準だ。回復の基盤はまだ固まっていない」と述べた。

INGのチーフ・エコノミスト、アイリス・パン氏は「5月の経済統計は景気回復展望を描いているが、回復はゆっくりとしたペースになる」と指摘。「景気低迷に対応するため政府は追加財政措置を講じる可能性が高い」との見方を示した。

一方、5月の小売売上高は前年比6.7%減少。一部都市で新型コロナウイルス関連規制が緩和されたもののマイナスにとどまった。上海などの都市で住民が自宅待機を迫られた。ただアナリスト予想の7.1%減ほどは落ち込まず、4月の11.1%減からマイナス幅は縮小。部分的な回復を示唆した。

穀物、油、食品・飲料などの生活必需品の売り上げが増加した。

中原銀行のチーフエコノミスト、ワン・ジュン氏は「回復ペースは非常に遅く、消費に対して過度に楽観的になるべきでない。新型コロナの感染再拡大や所得の伸び鈍化、将来に対する慎重姿勢を背景に、消費は期待されているようには盛り上がらないだろう」と述べた。

新型コロナ規制の影響を受けやすいケータリング業界の売上高は5月に21.1%減少。4月は22.7%減だった。

1─5月の固定資産投資は前年同期比6.2%増加。予想は6.0%増、1─4月は6.8%増だった。

政府は投資を促進するため、インフラ支出を加速している。

全国の調査ベースの失業率は5月に5.9%と、前月の6.1%から低下した。今年の政府目標である5.5%未満を依然上回っている。主要31都市の失業率は6.9%と、過去最悪となった。

夏に大量の卒業生が労働市場に参入するため、雇用情勢は今後悪化するとの指摘も一部で出ている。

中原銀行のワン氏は「6月の短期的な回復傾向はより鮮明になっているが、経済の正常化からは依然かけ離れている」と指摘した。

*システムの都合で再送します。

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