(表を更新して再送します) [ニューヨーク 15日 ロイター] - 米金融・債券市場では、 連邦準備理事会(FRB)が市場予想通りに75ベーシスポイント(b p)の利上げを決定したことを受け、国債利回りが低下した。 FRBは14─15日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で 、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を75bp引き上げ、1 .50─1.75%とすると決定。パウエル議長は記者会見で、次回7 月のFOMCでも75bpの利上げ、もしくは50bpでの利上げが決 定される公算が大きいとの見方を示しがらも、75bpが「一般的な」 利上げ幅になるとは予想していないと述べた。 先週10日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が予想以上 に上昇したことを受け、市場では積極的な利上げ観測が高まっており、 今回のFOMCでは、一部で100bp、もしくはこれ以上の幅で の利上げが決定されるとの見方も出ていた。 ジェフリーズ(ニューヨーク)の短期金融市場エコノミスト、トー マス・サイモンズ氏はこの日の動きについて、幾分か安心感が広がった との見方を示した。 金利動向を敏感に反映しやすい2年債利回りは3.23 7%に低下。前日は3.456%と、2007年11月以来の高水準を 付けていた。 10年債利回りは3.347%に低下。前日は3.4 98%と、11年4月以来の高水準を付けていた。 2年債と10年債の利回り格差は9bpにスティー プ化。前日は一時マイナス5bpと、逆転していた。 ただ、FRBがインフレ抑制に積極的に対応する中、利上げで経済 成長が鈍化するとの懸念も台頭。商務省が朝方発表した5月の小売売上 高(季節調整済み)は前月比0.3%減少。商品不足で自動車購入が減 少し、記録的なガソリン価格高騰のあおりで他の商品の支出が減ったた め、予想に反して減少した。 バークレイズのアナリストは、消費と住宅市場が減速する兆候が出 ていることを踏まえると、7月の利上げ幅は50bpになるとの見方を 示している。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 91*12.00 3.3327% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 89*20.00 3.4320% 値 10年債(指標 17時05分 96*16.00 3.2915% <US10YT=RR 銘柄) > 前営業日終 94*30.00 3.4830% 値 5年債(指標銘 17時05分 96*19.50 3.3734% 柄) 前営業日終 95*19.75 3.5980% 値 2年債(指標銘 17時05分 98*21.25 3.2096% 柄) 前営業日終 98*07.75 3.4350% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 133*13.00 132*12.00 限 Tノート先物6月 115*22.00 114*31.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 36.50 1.25 U.S. 3-year dollar swap spread 16.25 0.50 U.S. 5-year dollar swap spread 3.75 -1.00 U.S. 10-year dollar swap spread 5.50 -1.50 U.S. 30-year dollar swap spread -29.25 -2.25 (ーからご覧ください)
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