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FOMCこうみる:タカ派的決定でも米金利低下、円金利も低下方向に=アクサ 木村氏

[東京 16日 ロイター] -

<アクサ・インベストメント・マネージャーズ 債券ストラテジスト 木村龍太郎氏>

FRB(連邦準備理事会)の先行きの景気に対する自信がやや揺らいでいるようだ。期待インフレに働きかけるヘッドラインのインフレ率が、国際商品価格やサプライチェーンといったFRBがコントロールできない要因に左右され、利上げしたとしても将来のインフレが予想通り下がるか自信がないということで、安定的・持続的な成長パスもやや揺らぎつつあると感じた。

また今回が75ベーシスポイント(bp)の利上げ、7月も50bpまたは75bpの利上げというのは結構タカ派な決定だったが、にもかかわらず米金利は短期まで含めて大きく低下で反応した。

特に2023年末には政策金利が3.8%まで上がるというのがFOMC(連邦公開市場委員会)参加者の中央的な見通しだが、足元の市場の織り込みは3.3%まで低下。投資家の間ではFRBは見通し通りに利上げができないのではないか、あるいは利上げしても来年末には既に利下げに追い込まれるのではないか、と景気の持続性にやや悲観的な見方をしている。つまり「FRBの見通しほどうまくいかないだろう」ということで、FOMC後の金利低下につながった。

円債市場にとっては、海外要因からくる金利上昇圧力が和らぐことになる。昨日は大荒れとなった日本国債市場だが、ECB(欧州中央銀行)とFRBの政策会合で金利上昇の景気に対する悪影響に目くばせがされたこと、またそれを受けた海外金利の反応は、円金利を落ち着かせ、低下させる方向に働くとみている。

海外金利が落ち着いてくると、先行きの景気への懸念を含めて、野放図な円安傾向に歯止めがかかるだろう。となると日銀が円安抑制のために政策を修正しなければならないという見通しは弱まるとみている。

明日終了する日銀会合については、政策は現状維持で、外生的インフレがあっても金融政策の修正の必要はないという従来通りの主張が繰り返されると予想する。 (植竹知子)

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