[16日 ロイター] - アジア通貨は総じて上昇。米連邦準備理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り75ベーシスポイント(bp)の利上げを決定し、その後に米ドルが軟化した流れを受けた。
DBS銀行の外為ストラテジスト、フィリップ・ウィー氏は「われわれの予想通りFOMCは『うわさ(期待)で買って、事実で売る』イベントになった」と指摘。FRBがインフレ対応で遅れをやや取り戻したことも投資家は好感しているとした。
台湾ドルは小幅上昇。ロイター調査によると、台湾中央銀行はこの日開催の政策決定会合で政策金利を再び引き上げる見通し。
INGのアナリストはFRBに追随して75bpの利上げを決めるかどうかが注目されており、決定した場合は台湾ドルが急伸する可能性が高いと述べた。
インドネシアルピアは0.1%高。前日まで3営業日続落していた。
韓国ウォンは0.5%上昇と、アジア通貨で値上がり率トップとなり、直近に付けた19カ月ぶりの安値から戻す動きとなった。
一方、タイバーツは0.6%下落。タイ中銀は15日、資本の動きとバーツに細心の注意を払っており、過度なボラティリティーに対応する用意があると表明した。
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