[上海 16日 ロイター] - 中国株式市場は不安定な値動きの中、下落して引け た。インフレ進行や米連邦準備理事会(FRB)の積極利上げの影響を見直す動きが出た 。 上海総合指数終値は20.0221ポイント(0.61%)安の3285. 3845。上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI30 0指数終値は28.156ポイント(0.66%)安の4250.061。 CGS-CIMB証券のマーケットスペシャリストは「中国市場と海外市場はかなり 乖離する傾向がある。FRBよりも国内の政策の影響を受けることが多い」と述べた。 一部のアナリストは、中国株のパフォーマンスが国内の景気回復ペースに左右される と指摘。短期的にはレンジ取引となる公算が大きいとの見方を示している。景気対策と新 型コロナウイルスの動向に注目が集まるという。 中国国務院(内閣)は15日、経済支援拡大へ断固行動しさらなる政策措置を打ち出 す方針を示した。国営メディアが伝えた。プラットフォーム経済の健全な発展への支援も 再確認した。 不動産開発会社株は1.3%安。中国国家統計局が16日発表したデー タに基づきロイターが算出した5月の中国新築住宅平均価格(主要70都市)は、前月比 0.1%下落した。2カ月連続の下落。落ち込み幅は4月の0.2%から縮小したものの 、新型コロナウイルス対策の厳しい規制の影響で全般的な需要はなお弱い。 エネルギー株、証券株が4%以上下落。保険株は 3%近く値下がりした。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,285.3845 - 20.0221 - 0.61 3,306.8353 3,319.6890 3,277.5306 前営業日終値 3,305.4066 CSI300指数<.CSI300 4,250.061 - 28.156 - 0.66 4,282.083 4,302.921 4,241.075 > 前営業日終値 4,278.218 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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