(表を更新しました) [ニューヨーク 16日 ロイター] - 米金融・債券市場では国 債利回りが低下した。米経済が景気後退(リセッション)に陥るとの懸 念からリスク選好度が後退し、安全資産としての国債に買いが入った。 連邦準備理事会(FRB)は14─15日の連邦公開市場委員会( FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げを決定。75bp の大幅利上げは27年ぶりだったが、年内はこの後もこの幅での利上げ を行い、年末時点のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は3. 4%と、2008年1月以来の高水準になる可能性がある。 クレディ・スイスの金利トレーディング戦略責任者、ジョナサン・ コーン氏は「(当局者の金利予測の分布を示す)『ドット・プロット』 は確かにタカ派的で、中央のドットは市場の見通しを超えていた」と述 べた。 ただ、FRBの積極的な金融引き締めで米経済はリセッションに陥 るとの懸念も台頭。6月11日までの1週間の新規失業保険申請件数( 季節調整済み)は前週比3000件減の22万9000件と、市場予想 ほど減少しなかったことで、労働市場が一部冷え込み始めている可能性 が示唆されたほか、5月の住宅着工件数は年率換算で前月比14.4% 減の154万9000戸と、2021年4月以来の低水準に落ち込んだ 。 このほか、フィラデルフィア地区連銀発表した6月の連銀業況指数 はマイナス3.3と、2020年5月以来初めてマイナス圏に陥った。 2年債利回りは3.158%に低下。FOMC前の14 日には3.456%と、07年11月以来の高水準を付けていた。 10年債利回りは3.307%に低下。14日には3 .498%と、11年4月以来の高水準を付けていた。 2年債と10年債の利回り格差は14bpにスティ ープ化。14日は一時マイナス5bpと、逆転していた。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 92*31.50 3.2431% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 90*01.50 3.4080% 値 10年債(指標銘 17時05分 97*09.50 3.1952% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 95*21.00 3.3950% 値 5年債(指標銘 17時05分 97*00.00 3.2860% 柄) 前営業日終 96*05.50 3.4720% 値 2年債(指標銘 17時05分 98*27.88 3.0996% 柄) 前営業日終 98*17.13 3.2790% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 134*21.00 133*13.00 限 Tノート先物6月 116*11.00 115*22.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 44.00 7.75 U.S. 3-year dollar swap spread 17.75 1.75 U.S. 5-year dollar swap spread 3.25 -0.50 U.S. 10-year dollar swap spread 4.75 -0.75 U.S. 30-year dollar swap spread -31.00 -1.25 (ーからご覧ください)
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