[21日 ロイター] - 欧州株式市場は3営業日続伸して取引を 終えた。化学や資源関連の銘柄が買われたのが相場をけん引した。ただ 、景気後退の懸念は根強い。 STOXX欧州600種資源株指数は1.31%、石油・ ガス株指数は1.08%それぞれ上昇。供給不足で原油価格が 上昇したのが追い風になった。 化学株指数も1.80%高。フランスの産業用ガス会社エ ア・リキードが3.1%上昇し、スウェーデンの電力会社バ ッテンファルとの間で過去最大規模となる電力購入契約を締結したのが 材料視された。 高級品銘柄も上昇。コンサルティング会社ベインが米欧で高級時計 や宝飾品、靴の販売が引き続き好調で、高級品の売上高は今年少なくと も5%増加するとの報告書を発表したのが好感された。 ただ、経済成長への懸念は続いている。ロシア産ガス供給が完全に 停止した場合にドイツは景気後退に直面するとドイツ産業連盟(BDI )が警告。イタリア政府は冬期に危機が深刻化するのを避けるため、企 業の貯蔵ガス補充支援に向けた資金援助を検討すると発表した。 スペインのIBEX指数は0.61%安。いずれもスペイ ンの電力会社、イベルドローラ、エンデサ、ナター ジュ・エナジー・グループ が2.7―3.1%下落。スペイ ン政府が電力会社の利益に課す新たな税制導入を準備していると伝わっ たのが売り材料となった。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 408.58 +1.44 +0.35 407.14 FTSEユーロファース 1605.02 +5.88 +0.37 1599.14 ト300種 ユーロSTOXX50種 3494.00 +24.17 +0.70 3469.83 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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