[上海 23日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落した。米経済の景気後退(リセッション)入り懸念が高まっているが、中国企業のドル需要が拡大し、人民元を圧迫した。
市場関係者によると、一部企業が海外株主に配当を支払うため、人民元をドルに換える動きがあった。
中国人民銀行(中央銀行)は取引開始に先立ち、人民元の対ドル基準値を1ドル=6.7079元に設定。前営業日の6.7109元より30ポイント元高だった。
スポットの人民元は6.7050元で始まり、中盤時点では前営業日終値比83ポイント安の6.7103元となっている。
ドル指数は中盤時点で104.159に下落。前日終値は104.197。
市場関係者は、パウエル議長が22日の上院銀行委員会の公聴会で景気後退は「確かにあり得る」と明言したことを受け、ドルが朝方の取引で軟調になったとし、これが企業のドル需要に伴う元安圧力をある程度和らげたと指摘した。
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