[23日 ロイター] - 欧州株式市場は続落して取引を終えた。ユーロ圏の企業活 動の鈍化で景気悪化懸念が高まり、STOXX欧州600種指数は終値として約 1年5カ月弱ぶりの安値となった。 ドイツのDAX指数は1.76%安。ロシア産ガス供給が減少し、ドイツの ガス緊急計画の「警戒段階」が発動された。 STOXXユーロ圏銀行株指数は4.46%下落した。 S&Pグローバルが発表した6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報 値は予想より大きく下げた。サービス部門PMIは56.1から52.8に低下した。[n L6N2YA06N] TSロンバードの戦略部門トップ、アンドレア・チチオーネ氏は「サービス業は依然 堅調との予想が根底にあった。PMIはその思い込みに冷水を浴びせた」と指摘した。 景気に敏感なSTOXX欧州600種石油・ガス株指数、資源株指数 、自動車・部品株指数は1.97―3.64%下落した。 ヘルスケア株指数は0.57%、公益事業株指数は0.58%それぞ れ上昇。一部の高級銘柄も上げた。 ノルウェー中央銀行は23日に政策金利を50ベーシスポイント引き上げ、1回当た りの上げ幅としては2002年以来の大きさとなった。 個別銘柄では、フランスの製薬会社バルネバが19.6%と急騰。同社の新 型コロナウイルスワクチンが欧州医薬品庁に承認されたことが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 402.40 -3.34 -0.82 405.74 FTSEユーロファース 1580.86 -12.71 -0.80 1593.57 ト300種 ユーロSTOXX50種 3436.29 -28.35 -0.82 3464.64 (い)
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