[東京 11日 ロイター] -
<三井住友銀行 チーフストラテジスト 宇野大介氏>
3分の2の議席を確保した改憲勢力の4党は日銀の金融政策について緩和継続派だ。また、岸田首相は安倍晋三元首相の死去を受けて「安倍元首相の思いをしっかりと受け止め、引き継がさせていただきながら、引き続き責任を果たしていきたい」と述べている。日銀の金融緩和継続が導かれた選挙結果となった。
岸田政権は新型コロナウイルスとの闘いやウクライナ情勢への対応、物価高などの経済政策を掲げているが、着手するにしても秋以降となる。供給の目詰まりを緩和するような話がでているものの、円安の一因と言われている金融緩和の手を緩めることは考えにくい。
日本サイドからの円安の動きをとどまらせるような対応は選挙結果からは得られず、円安は続いていく。目先のターゲットとしては137.50円と直近の高値を超えると予想する。
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