[11日 ロイター] - 中国株式市場は下落して前場を終えた。国内での新型コロ ナウイルス感染拡大が地合いを押し下げた。危機対応の金融緩和が終了に向かうことへの 懸念も重しとなっている。 上海総合指数前場終値は48.8488ポイント(1.46%)安の330 7.2290。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 前場終値は84.522ポイント(1.91%)安の4344.259。 香港株式市場は大幅安。 ハンセン指数前場終値は595.11ポイント(2.74%)安の2万113 0.67。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)前場終値は227.24ポイント(3 .01%)安の7324.46。 中国の複数の都市で新規感染抑制に向けた新たな制限措置が導入される中、最も人口 の多い上海市では今週、オミクロン変異株の新たな亜種「BA.5.2.1」が検出された ことを受け、先週に続いて集団検査が予定されている。 中国人民銀行(中央銀行)の11日、期間7日のリバースレポで30億元供給。供給 額は6営業日連続で最低の30億元となり、市場ではコロナ対策のロックダウン(都市封 鎖)を受けて導入した危機対応モードから平時モードに金融政策が徐々に戻っているとの 見方が出ている。 中国の楼継偉元財政相は9日、政府は小規模企業支援のために必要なら中央・地方政 府が財政赤字の拡大を検討することが可能との認識を示した。 セクター別では、エネルギーが3.7%安、非鉄金属は4.3 %安、観光と半導体はともに2.5%超下げた。 新エネルギーは3.5%安。中国のリチウム製品メーカー大手で深セン 市場に上場する天斉リ業と盛新リ能集団がともに10%安。 マカオ当局は11日、コロナ感染拡大を抑制するため、2年余りぶりに全てのカジノ を閉鎖した。これを受けて香港市場でカジノ株が急落した。 香港上場のハイテク大手は3.7%安。中国企業の米上場廃止を巡る協議 が難航しているとの報道を嫌気している。 新たな債務懸念から本土系不動産開発株は5%近く下げた。 中国 前場終値 前日比 % 始値 上海総合指数 3,307.2290 - 48.8488 - 1.46 3,341.1016 前営業日終値 3,356.0778 CSI300指数<.C 4,344.259 - 84.522 - 1.91 4,406.148 SI300> 前営業日終値 4,428.781 香港 前場終値 前日比 % 始値 ハンセン指数 21,130.67 - 595.11 - 2.74 21,470.77 前営業日終値 21,725.78 ハンセン中国株指数< 7,324.46 - 227.24 - 3.01 7,467.57 .HSCE> 前営業日終値 7,551.70 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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