[21日 ロイター] - 欧州株式市場は反発して取引を終えた。 好調な企業決算が相場を押し上げた。 景気後退への懸念が強まる中、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上 げが発表され、相場の上げ幅は限定的だった。 ECBは21日、政策金利の0.5%ポイント引き上げを決定した 。利上げは2011年以来11年ぶり。ユーロ圏消費者物価指数は6月 に過去最高の前年比8.6%に上昇しており、引き上げ幅は前回の理事 会で示唆した0.25%ポイントの倍。中銀預金金利はゼロ%となる。 イタリアの銀行株指数は2.90%安。ドラギ首相 が辞表を提出し、イタリアは新たな政治的混乱に陥った。9月か10月 に総選挙が実施される可能性が高い。イタリアの主要株価FTSE・M IB指数は0.71%安。 ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」 を通じて、ドイツへのガス供給が再開され、エネルギー供給の逼迫を巡 る懸念は和らいだ。 オランダの半導体製造機器メーカー、ASMインターナショナル<A SMI.AS>は14.0%上昇。供給網の問題は残るものの、新規受注が過 去最高となり、決算が予想に沿った内容だったことが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 424.39 +1.88 +0.44 422.51 FTSEユーロファース 1669.46 +6.76 +0.41 1662.70 ト300種 ユーロSTOXX50種 3596.51 +11.27 +0.31 3585.24 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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