[4日 ロイター] - ロンドン株式市場はほぼ横ばいで取引を終 えた。イングランド銀行(英中央銀行)が1995年以来、27年ぶり となる50ベーシスポイント(BP)の大幅利上げを決めたことで通貨 ポンドが下落したのが買い材料となった一方、投資家は景気後退が迫っ ているとの懸念を強め、売り買いが交錯した。 英中銀は4日の金融政策委員会(MPC)で50BPの利上げを委 員9人のうち8人の賛成多数で決定。政策金利は1.75%と2008 年終盤以来の高水準となった。 キルター・インベスターズのポートフォリオマネジャー、ポール・ クレイグ氏は「英中銀が米連邦準備理事会(FRB)の動きに注目した のは明らかで、インフレを抑制するための時間がなくなってきていると 感じている」と指摘した。 オンライン取引プラットフォームIGのチーフマーケットアナリス ト、クリス・ボーシャン氏は「MPCの決定を受けてポンドが下落した ことは、投資家が英経済に警戒感を抱いていることを示している」と指 摘した。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.68%上げ た。個別銘柄では医療機器のコンバテック・グループは6.8 %と急伸。22年上半期が増収だったのが好感された。 一方、英日用品のユニリーバは0.7%安。傘下の米アイ スクリームブランド、ベン・アンド・ジェリーズの独立取締役が先月の 取締役の報酬を凍結したと発表したのが重しとなった。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7448.06 +2.38 +0.03 7445.68 (ーからご覧ください)
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