[東京 18日 ロイター] -
<三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト 市川雅浩氏>
市場の大方の見方は政策変更なしということで想定内の結果ではあったものの、一部に変動幅再拡大の見方がくすぶっていたことから、株・金利・為替の中では、為替が一番大きく円安で反応している。今後は基本的に金融緩和修正方向との見方が多く、ここからどんどん円安が進む展開ではないと思う。
共通担保オペ拡充については、これで市場機能改善するかはまだ不透明だ。一応、資金供給手段を拡充した形であるが、これで債券市場が落ち着くかは微妙。先月、長期金利変動幅を上下0.5%に拡大した後の状況が、0.25%の時より厳しくなっているのにも関わらず、今回は現状維持であり、そのあたりを黒田東彦日銀総裁がどう説明するのか注目したい。
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