[24日 ロイター] - 欧州株式市場は反落して取引を終え た。この日発表されたユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速 報値が堅調だったのを背景に、インフレ抑制のための欧州中央銀行(E CB)の利上げが加速しかねないと懸念されて売り注文が優勢となった 。 STOXX欧州600種ヘルスケア株指数は1.26%安 。石油・ガス株指数も1.27%下げた。 S&Pグローバルが発表したユーロ圏の1月の総合PMI速報値は 予想を超えて上昇し、好不況の分かれ目となる50を上回った。ユーロ 圏の停滞が懸念されていたほど深刻ではなく、景気後退を回避できる可 能性もあることが示された。 インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティ ーブ・ソスニック氏は「常にあるのは成長対利上げの闘いだ。経済的に 順調であれば株式市場にとって良いことではあるが、ECBに利上げの 余地を与えることにもなる」と指摘した。 来週とその次の2回のECB理事会でそれぞれ50ベーシスポイン ト利上げ決定との見方が強まっている。 個別銘柄では、高級腕時計ブランド「オメガ」などを抱えるスイス の大手腕時計メーカー、スウォッチ・グループは5.1%高。 中国の高級品需要の回復を見込んでいると表明したのが材料視された。 ノルウェーのサケ養殖業のサルマール、モウイ はそれぞれ5.3%、2.2%上昇した。業界の重しとなっていたサケ 増税案の調整に関する報道が材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 453.38 -1.11 -0.24 454.49 FTSEユーロファース 1789.68 -4.46 -0.25 1794.14 ト300種 ユーロSTOXX50種 4153.02 +2.20 +0.05 4150.82 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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