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UPDATE 1-ルネサス、円安効果で第1四半期増収へ PC向け回復に期待

(会見内容を追加しました)

[東京 9日 ロイター] -

ルネサスエレクトロニクスは9日、2023年第1・四半期の売上収益(Non─GAAP調整後)が、前年同期比2.4%増の3550億円前後になる見通しだと発表した。ただ、円安による押し上げ効果が大きく、その影響を除くと同7.0%の減収予想となる。

会見した柴田英利社長は「市況はPCやモバイルなど消費者向けを中心に、そこそこ大きな調整局面が続いている」ものの、第2・四半期頃には底打ちするとの見方が支配的だと紹介。下期の需要回復はなお不透明だが「第1・四半期中に在庫を過剰に抱えないようにしよう、という慎重な意味合い」で、生産量を絞る方針を明らかにした。

実質的な売上高の減少を受けて、営業利益率予想は32.5%と前年同期比6.6%ポイント低下する。同社は詳細な業績予想を公開していない。

第1・四半期の予想為替レートはドルが130円、ユーロが140円。ドルが1円変動すると、売り上げが17億円、営業利益が7億円変動するという。

前22年12月期通期(国際会計基準)の連結営業利益は、前期比144.0%増の4241億円だった。柴田社長は「円安が大きく影響している。あまりこの数字に目を奪われないようにしないといけない」との考えを示した。

経産省が打ち出した半導体補助金については「大変ありがたい。産業界への貢献を見据えながら、かつ国とも歩調を揃えながら、できるかぎり積極的に活用して、キャパシティの拡充と経済合理性の追求を一緒に進めたい」と述べた。

(基太村真司) (決算数字はをご覧ください)

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