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[東京 9日 ロイター] - 日産自動車のスティーブン・マー最高財務責任者(CFO)は9日の決算会見で、仏自動車大手ルノーの日産への出資比率引き下げ合意を巡り、信託会社へいったん預けた後の日産株約28%分について、「自社で買い戻す」という選択肢はあるとした上で、その場合は「財務能力という点での懸念は全くない」と話した。
日産株を売却する際は、日産の承認が必要で、日産が筆頭の売却先候補となっている。マーCFOは、日産株が1度で大規模に売却されることはなく、ルノーとの共通目標は「日産株の売却で日産の株価が下がらないようにすること」と話し、信託期間を経て「唯一の問題は信託会社がいつ、どれぐらいを売却するかということだ」と述べた。
日産とルノーは6日、ルノーの日産に対する出資比率を43%から15%へ引き下げることで合意したと発表した。 (白木真紀)
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