議決権行使助言のグラスルイス、フジテック総会で賛否分かれる見解

［東京　１４日　ロイター］ - 議決権行使助言会社のグラスルイスは１４日、フジテックが２４日に予定している臨時株主総会について、投資ファンドのオアシス・マネジメントが提案した現社外取締役６人全員の解任と、オアシスが推す６人の社外取締役候補の選任議案に関して賛否が分かれる見解を示した。

現取締役の解任要求を巡っては３人について賛成、他の３人は反対を推奨した。グラスルイスが解任を賛成した３人について、オアシス側は創業家の影響力が及んでおり、独立性に疑問符がつくなどと指摘している。一方、オアシス側が推薦した６人の社外取候補者については２人について反対、４人については賛成とした。反対の２人は、金融業界の経験が長いことが共通点となっている。

会社提案の社外取締役候補２人に関しても賛否が分かれたほか、株主提案の新たな取締役報酬案の導入には問題点を指摘し反対とした。

議決権行使助言会社のＩＳＳは９日、オアシスが提案した６人全員の解任と、オアシスが推す候補の選任議案に、いずれも賛成を推奨した。