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タイGDP、第4四半期は予想外の1.5%減 23年見通しも下げ

[バンコク 17日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が17日発表した2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前四半期比1.5%減少した。市場予想の0.5%増に反して5四半期ぶりのマイナスとなった。

 2月17日、タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表した2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.4%増と、第3・四半期改定値の4.6%から伸びが鈍化した。写真はタイのバンコクで昨年12月撮影(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha)

主要産業である観光部門が回復したものの、輸出と製造業の落ち込みを補えなかった。第3・四半期は1.1%増だった。

NESDCは今年の経済成長率見通しを2.7─3.7%とし、従来の3─4%から引き下げた。輸出は1.6%減を見込む。

ただ、観光業の回復により今年第1・四半期はプラス成長になるとし、景気後退は見込んでいないという。

第4・四半期は前年同期比では1.4%増と、伸び率は第3・四半期改定値の4.6%から鈍化し、5四半期ぶりの低水準となった。市場予想(3.5%)も下回った。

22年通年の経済成長率は2.6%。前年の1.5%から加速した。

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ガレス・レザー氏はノートで「今年は中国の再開による域内旅行の回復で経済が恩恵を受けると思われる。この域内では、今年に昨年を上回る成長を遂げる数少ない国の一つになると予想している」と指摘した。

ティスコ・グループのエコノミストは、インフレ抑制のため、依然として中央銀行は3月と5月の会合で追加利上げするとの見通しを示した。

NESDCのダヌチャー長官は記者団に対し、「世界経済は予測よりも早く減速しているが、観光業界の復活は引き続き国内経済の重要な原動力となるだろう」と指摘。5月までに実施される選挙も、国内消費を後押ししそうだという。

NESDCは、中国からの観光客回復に伴い、今年の外国人観光客数見通しを従来の2350万人から2800万人に上方修正した。

22年の外国人観光客は1115万人と目標を上回った。新型コロナウイルス流行前の19年は約4000万人だった。

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