[シドニー 17日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが一時数週間ぶりの安値を付けた。利上げが続くとの見方から米ドルが上昇した。
豪ドルはオーバーナイトで6週間ぶりの安値となる1豪ドル=0.6841まで下落した。直近では0.6852米ドルで週初から0.9%安の水準。
NZドルは1NZドル=0.6230米ドルで、週間では1.3%安。
米経済・物価指標が力強い内容となっており、米連邦準備理事会(FRB)のターミナルレート(金利の最終到達点)が切り上げるとの見方から世界的に金利が上昇した。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は17日、インフレを抑制するために一段の利上げが必要と改めて表明した。
ANZのシニアエコノミスト、フェリシティー・エメット氏は、豪中銀の政策金利は5月に4.1%でピークに達するとの見方を示し、従来予想の3.85%から上方修正したことを明らかにした。
「インフレ圧力は根強く、政策金利が当面、制限的な水準にとどまることを示している」とし、豪中銀が緩和を開始するのは2024年11月で、25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うと予想した。
豪3年債利回りは3.49%と週初から8bp上昇した。先週も41bp上昇している。
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