[22日 ロイター] - ユーロ圏金融・債券市場では、さら なる金融引き締め観測を受け、利回りが10年超ぶり高水準に上昇した 。 米国やユーロ圏の最近の経済指標が驚くほどの力強さを示している ほか、中国の成長見通しも数カ月前の予想に比べ強固で不透明感が薄れ ている。 ドイツ10年債利回りは一時、2011年8月以来の 高水準となる2.57%に上昇。終盤は2ベーシスポイント(bp)低 下して2.515%だった。 シティのアナリストらは「個人消費の好循環は続いており、労働市 場逼迫とサービスインフレを加速させている。世界の総合インフレ率は まだ6─7%の範囲にあり、中銀目標をはるかに上回っている」とした 。 独2年債利回りは、一時2.971%と14年ぶりの高 水準に上昇。終盤は4bp低下の2.914%となった。 イタリア2年債利回りも3.629%と10年半ぶりの 高水準を記録。終盤は1bp低下の3.566%だった。 チューリッヒ保険のチーフマーケットストラテジスト、ガイ・ミラ ー氏は「市場も、おそらく欧州中央銀行(ECB)も、前例のない金融 引き締めが経済に与える影響の遅れを過小評価しているのではないか」 との認識を示した上で「ECBは3月理事会で50bp、5月理事会で 25bpの利上げを行うと見ている。これ以上は無理だろう」と述べた 。 一方ドイツ銀行は、ECBの今回の引き締め局面でのターミナルレ ート(利上げの最終到達点)について、従来の3.25%から3.75 %に引き上げた。 伊10年債利回りは6週間ぶりの高水準となる4.5 37%に上昇。終盤は1bp低下し4.463%で推移している。 独伊10年債の利回り格差は194bpsと、2月 2日以来の水準まで拡大した。 <金利・債券> 米東部時間12時1 8分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 97.07 +0.02 97.05 独連邦債2年物 105.32 +0.10 105.22 独連邦債5年物 115.99 +0.22 115.77 独連邦債10年 134.32 +0.37 133.95 物 独連邦債30年 137.60 +0.28 137.32 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 2.922 -0.027 2.967 独連邦債5年物 2.575 -0.028 2.609 独連邦債10年 2.519 -0.023 2.543 物 独連邦債30年 2.499 +0.007 2.412 物 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」