[ニューヨーク 22日 ロイター] - 金融・債券市場では 国債利回りが小幅低下した。好調な経済指標を受けて投資家は利上げが 続くとみており、10年債利回りは一時3カ月ぶりの高水準を付けてい た。 この日公表された前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要 旨では、米連邦準備理事会(FRB)がより長く高い金利を維持すると の見方を支援するものとなった。 議事要旨によると、1月31─2月1日のFOMCでは「ほぼ全て の参加者」が政策金利の引き上げ幅を0.25%ポイントに縮小するこ とが適切との点に同意する一方、「インフレ率が明確に2%に回帰する 道筋がつくまで」金利を引き上げ、高水準に維持する必要があるとした ことが分かった。 マッコーリー(ニューヨーク)のグローバルFX・金利ストラテジ スト、ティエリー・ウィズマン氏は「議事要旨は、主に金融ショックの リスクや賃金を巡る見解においてハト派的だった。しかし、最終的には 依然として追加利上げが行われると結論付けている。もしFOMCが3 週間前ではなく今日開催されていたら、雇用動向や好調な小売売上高を 受けて違う見解が示されただろうと市場は受け止めた」と指摘した。 10年債利回りは序盤に3カ月ぶりの高水準を付けた が、終盤は2ベーシスポイント(bp)低下し3.933%。 2年債利回りは4.697%だった。前日には3カ月ぶ りの高水準を記録していた。 議事要旨公表後、 短期金利先物市場ではFRBが今後3回の会合 で0.25%ポイントの利上げを継続するという予想が維持された。[n L6N3520DK] 30年債利回りは4.5bp低下し3.93%だった 。序盤には昨年12月後半以来の高水準となる3.987%まで上昇し た。 2・10年債の利回り格差はマイナス77.60b pと、前日とほぼ変わらず。引き続き景気後退懸念を示している。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 94*25.00 3.9225% 銘柄) 前営業日終 93*28.00 3.9760% 値 10年債(指標銘 17時05分 96*16.00 3.9273% 柄) 前営業日終 96*09.50 3.9530% 値 5年債(指標銘 17時05分 97*02.00 4.1640% 柄) 前営業日終 97*00.75 4.1730% 値 2年債(指標銘 17時05分 99*27.63 4.6974% 柄) 前営業日終 99*27.25 4.7040% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 124*18.00 124*03.00 限 Tノート先物3月 111*06.50 111*02.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 34.25 3.75 U.S. 3-year dollar swap spread 19.50 0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 6.50 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread 0.25 0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -39.75 1.00 (ーからご覧ください)
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