[シドニー 23日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では豪ドルが対米ドルで反発。オーバーナイトでは米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米国の利上げ長期化を巡る懸念が強まり、6週間ぶりの安値を付けていた。ニュージーランド(NZ)ドルはタカ派的な国内金利見通しを背景に上昇している。
豪ドル/米ドルは0.4%高の0.6833米ドル。オーバーナイトでは0.7%下落し、0.6795米ドルの安値を付けた。ただ200日移動平均線(0.6803米ドル)近辺で買いが入り、やや戻す展開だった。
NZドル/米ドルも0.4%上昇して0.6247米ドル。200日線(0.6185米ドル)を大幅に上回っている。前日は0.1%高だった。NZ準備銀行(中央銀行)が22日、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げ、追加利上げを示唆したことが背景。
市場ではこのところの堅調な米指標を受けて利上げ長期化懸念が広がっている。22日公表された議事要旨はタカ派的な内容で、そうした懸念を緩和するには至らなかった。
リスク志向の後退で豪ドルは1月の上昇分(3.5%)をほぼ消す展開となった。
NABの為替担当シニアストラテジスト、ロドリゴ・カトリル氏は「豪ドル/米ドルはまだ下げそうだ。リスク地合いが好転する必要があり、ある程度の忍耐が必要になる」と語った。
豪国債利回りはやや上昇。3年債利回りは5bp高の3.606%、10年債利回りも5bp上昇して3.903%。
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