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韓国中銀が金利据え置き、インフレ予想通り鈍化なら追加利上げ不要

 韓国銀行(中央銀行)は23日、政策金利を3.50%に据え置くことを決定した。写真は韓国中銀のロゴ。2017年11月ソウルで撮影(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 23日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は23日、政策金利を3.50%に据え置くことを決定した。また、インフレが予想通り鈍化の道筋をたどれば、1年半前に始まった引き締めサイクルは再開しないという考えを示した。

ロイター調査ではエコノミスト42人全員が据え置きを予想していた。

李昌ヨン総裁は記者会見で、先行き不透明感が解消されるまで立ち止まって様子を見るときだと述べた。

追加利上げの可能性を排除しなかったものの、年間インフレ率が予想通り今年末までに3%に向けて鈍化すればさらなる利上げは不要との見方を繰り返し示し、「運転中に濃い霧で視界が遮られたら、止まって霧が晴れるのを待つだろう」と述べた。

発表を受けてソウル株は上昇。通貨ウォンも買われた。

大信証券のエコノミストは李総裁のコメントについて、先行きが不透明だと市場にくぎを刺す狙いがあるようだと指摘。「政策の見通しについて緊張感を与え、利下げを期待し過ぎないよう投資家をけん制しようとしたのだろう」と述べた。

中銀は経済見通しも小幅に修正した。2023年の国内総生産(GDP)伸び率見通しを1.6%とし、昨年11月の予想(1.7%)からやや引き下げた。23年の消費者物価指数(CPI)上昇率は平均で前年比3.5%と予想。従来見通しは3.6%だった。

韓国中銀は21年8月に開始した引き締めサイクルで計300ベーシスポイント(bp)の利上げを実施。ロイター調査では大半のエコノミストが利上げサイクルは終了したとの見方を示していた。また、年内は金利が据え置かれるとの予想が示された。

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