[東京 24日 ロイター] - 日銀総裁候補の植田和男元日銀審議委員が24日、衆院議院運営委員会で、「現在の日銀の金融緩和は適切」と述べたことで、金融市場では安心感が広がり、株高・債券高が進んだ。日経平均は300円を超える上昇となった。ドル/円は荒い値動きとなっている。
植田氏は、現在の金融政策の下ではさまざまな副作用が生じているものの「2%目標の実現にとって必要かつ実質的な手法だ」と述べた。日銀が実施してきた金融緩和の成果をしっかり継承し、物価安定達成へ総仕上げの5年間にしたいと述べた。
また植田氏は、日本経済はコロナ禍の落ち込みから持ち直しているが「内外経済や金融市場を巡る不確実性はきわめて大きい」と述べた。一方、足元の物価高は主に輸入物価高によるコストプッシュ要因によるものであり「需要の強さによるものではない」と指摘。コストプッシュ要因は今後減衰し、「消費者物価上昇率は来年度半ばにかけて2%を下回る水準に低下していく」との見通しを示した。
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