[東京 24日 ロイター] - エレベーターなどの製造・販売を手掛けるフジテックは24日、臨時株主総会を開き、投資ファンドのオアシス・マネジメントが提案した社外取締役の解任議案については5人中3人の解任が可決され、オアシスが推す社外取締役候補6人のうち4人が選任された。取締役2名を選任する会社提案は否決された。関係者が明らかにした。
オアシスはフジテック株式の16.5%以上を保有している。フジテックのガバナンス体制には深刻な問題があるなどと指摘し、社外取締役5人全員の解任、6人の新たな社外取締役の選任のほか、社外取締役への報酬など6つの議案を提案していた。
フジテックの社外取締役の1人、引頭麻実氏は臨時総会前の20日付で辞任した。
フジテックはオアシス提案に関する全議案への反対を決議し、オアシスが推す取締役候補は、面接の結果、総じてフジテックに対する知識が極めて薄く、資質を持たないなどと指摘していた。 (清水律子)
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