[24日 ロイター] - ロンドン株式市場は続落して取引を 終えた。この日発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の 上昇率が市場予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利 上げを強化するとの懸念が売りを促した。また、米連邦破産法11条の 適用を申請して経営破綻した英映画館運営のシネワールド・グループ<C INE.L>の株価急落も相場を押し下げた。 FTSE100種指数は週間ベースで1.57%下げ、下 落率は今年に入って最大となった。 中型株で構成するFTSE250種指数は24日に反落し 、0.47%安。 ハーグリーブス・ランズダウンのシニア投資・市場アナリストのス ザンナ・ストリーター氏は「投資家たちは主に米株式市場の動きを参考 にしている」とし、「最新のデータでインフレを抑える作業が完了から ほど遠いことが示されたため、投資家の楽観的な見方はより急速にしぼ んでいる」と指摘した。 一方、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金融政策委員会の テンレイロ委員はエネルギー価格の影響と金融政策実施の間でタイムラ グが生じるため、インフレを下げようとすると政策金利が高水準になり すぎる危険性があると指摘した。 金融市場はBOEが3月の金融政策委員会で25ベーシスポイント の利上げを決めると完全に織り込んでいる。 個別銘柄では、シネワールドが43.1%の急落。買い手が見つけ られなかった中で破産法11条からの脱却を目指すため、株主が保有す る株式の価値が失われる可能性があると公表したのが嫌気された。 英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などの親会社I AGは6.5%安。2023年12月期の通期決算で利益が前 期より90%近く増える可能性があるとの見通しを示したものの、グル ープの負債総額が時価総額より依然高いのが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7878.66 -29.06 -0.37 7907.72 (ーからご覧ください)
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