(第7段落の「4.58%」を「5.40%」に訂正します) [ニューヨーク 24日 ロイター] - 米金融・債券市場で は、金利見通しを敏感に反映しやすい2年債利回りが3カ月半ぶりの水 準に上昇した。個人消費支出の増加が経済指標で示されたことを受け、 米連邦準備理事会(FRB)が予想より長期にわたり金利を高水準に維 持するとの観測が強まった。 商務省発表の1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5. 4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速。コアPCE価格指数も伸 びが加速したほか、個人消費支出は前月比1.8%増と、前月の0.1 %減からプラスに転じた。 他の経済指標では、商務省発表の1月の新築一戸建て住宅販売戸数 (季節調整済み)が年率換算で前月比7.2%増の67万戸と昨年3月 以来、10カ月ぶりの高水準となった。 TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のグローバル金利戦略責任 者、プリヤ・ミスラ氏は「FRBに対する圧力が高まっている」とし、 「景気を減速させ、インフレ率を2%に戻すために、FRBには明らか にやるべきことがまだ残っている」と述べた。 2年債利回りは一時4.840%と、昨年11月4日以 来の水準に上昇。10年債利回りは3.978%と、昨年 11月10日以来の高水準だった昨日の水準に並んだ。 2年債と10年債の利回り格差はマイナス86bp に拡大。景気後退のサインとされる長短金利の逆転(逆イールド)はな お解消していない。 堅調な経済指標FRB当局者のタカ派的な発言を背景に金利先高感 が高まる中、10年債利回りは1月19日に付けた4カ月ぶりの低水準 の3.321%からじわじわと上昇。金利先物は現在、FRBの政策金 利が9月に5.40%(訂正)でピークを付けるとの見方を織り込む水 準にある。 FRBは3月21─22日に開く次回の連邦公開市場委員会(FO MC)で0.25%ポイントの利上げを決定するとの予想が大勢だが、 インフレが高止まりし、力強い成長が続けば、利上げ幅は0.50%ポ イントに拡大される可能性もあるとの見方も一部で出ている。 インサイト・インベストメント(ボストン)の北米コア債券部門責 任者、ブレンダン・マーフィー氏は「FRBが利上げ幅を0.50%ポ イントに戻せば市場は震え上がり、問題になる」としている。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 94*21.00 3.9300% 銘柄) 前営業日終 95*17.00 3.8780% 値 10年債(指標銘 17時01分 96*11.00 3.9471% 柄) 前営業日終 96*28.00 3.8810% 値 5年債(指標銘 17時05分 99*01.75 4.2116% 柄) 前営業日終 99*17.00 4.1050% 値 2年債(指標銘 17時05分 99*20.63 4.8136% 柄) 前営業日終 99*27.88 4.6930% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 123*28.00 125*03.00 限 Tノート先物3月 110*29.50 111*14.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 34.00 0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 20.00 1.25 U.S. 5-year dollar swap spread 7.25 -0.25 U.S. 10-year dollar swap spread -0.25 0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -40.25 -0.50 (ーからご覧ください)
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