(エコノミストのコメントなどを追加しました)
[北京 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日発表した1─2月の貿易統計によると、輸出は前年比6.8%減少した。海外の需要が引き続き弱いことが裏付けられた。
ロイターがまとめたエコノミスト予想(9.4%減)よりは、減少率が小幅にとどまった。2022年12月には9.9%減少していた。
輸入は前年比10.2%減少と、予想の5.5%減よりも大幅に減少した。昨年12月は7.5%減。中国は輸出向けに部品や原材料を輸入することが多く、輸入減は海外需要の弱さを反映している面もある。
1─2月の貿易収支は1169億ドルの黒字。アナリスト予想は818億ドルの黒字だった。
INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、アイリス・パン氏は「高インフレを踏まえると、欧米からの需要は減少が続くだろう。中国での加工需要の押し下げにつながる」と指摘した。
エコノミストは、新型コロナウイルスの感染防止策解除を受けた消費者信頼の改善を背景に、輸入は今後、段階的に回復すると予想する。ただ、海外の景気鈍化により、中国に入ってくるモノの量が抑制される可能性も指摘している。
※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」