ホットストック：精養軒がストップ高買い気配、上場廃止へ　1株1200円で強制買い取り

［東京　１３日　ロイター］ - 精養軒がストップ高水準で買い気配となっている。同社は４月２７日の定時株主総会に株式併合などを諮ると１０日に発表し、手掛かりになった。総会の承認を経て上場廃止することを前提とする。

株式併合後の株主は福島育英会、三井不動産、根津育英会武蔵学園、根津公一氏とし、それ以外の株主保有の株式は端株となる。端株は株式併合前の１株につき１２００円で強制買い取りする。１０日終値は７１２円。５月１９日に上場廃止の予定。株式併合の効力発生日は５月２３日。

同社は、コロナ禍からの業績回復が最大の課題と捉え、競争力の強化に向けて上野本店の大規模リニューアルなどの事業改革を進める考え。先行投資がかかるほか、収益性は不確実性を伴うとして、短期的な株価の下落を招いて株主に悪影響を与える可能性が否定できず、上場維持には限界があると判断した。