[シドニー 13日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが4カ月ぶり安値から反発している。米当局がシリコンバレー銀行破綻による影響を抑える計画を発表したことを受けた。
豪ドルは一時、1%高の0.6650米ドルを付けた。その後やや押し戻されて0.6609米ドル。先週は2.7%下落し、4カ月ぶり安値となる0.6565米ドルを付けた。14日移動平均の0.6699米ドルが抵抗線。
NZドルは0.2%上昇して0.6148米ドル。先週は1.4%下落し、約4カ月ぶりの安値となる0.6085米ドルを付けた。抵抗線は0.6165米ドル。
米政府は、銀行システムの信頼性を維持するために複数の措置を発表し、10日に経営破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の全預金が保護されるようになると明らかにした。
金融セクターの安定性を巡る懸念と2月の米雇用統計での賃金の伸び鈍化により、米連邦準備理事会(FRB)が今月50ベーシスポイント(bp)の利上げを行うとの観測は後退した。
金利先物市場が織り込む50bpの利上げ確率は先週の約70%から28%に低下した。
豪3年債利回りは14.5bp低下して3.198%と、2月初旬以来の低水準となった。10年債も10bp低下して3.497%となった。
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