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上海外為市場=人民元上昇、中国不動産市場に安定化の兆し

[上海 16日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで上昇。中国の不動産市場に安定化の兆しが見られ、景気回復への期待が高まった。

海外の銀行危機を受け、市場は米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ休止を決定するかどうかに注目している。

中国人民銀行(中央銀行)は市場の取引開始前に元の対ドル基準値(中間値)を1ドル=6.9149元に設定した。前日基準値(6.868元)より元安に設定した。

国内スポット市場の元は1ドル=6.8931元で始まり、中盤時点では6.9028元と、前日終値比39ポイントの元高。

中国国家統計局が16日発表したデータに基づきロイターが算出した2月の新築住宅価格は前月比0.3%上昇と、2021年7月以来の高い伸びを記録した。当局による経済再開の動きと不動産部門の支援策が住宅需要を促進した。

みずほ銀行のアジア担当のチーフ為替ストラテジスト、ケン・チュン氏は「中国の不動産市場の安定は中国の貿易再開への期待につながり、人民元を支える」と述べた。

ゴールドマン・サックスは15日、中国の急速な経済活動再開と不動産セクターの改善を理由に今年の同国の国内総生産(GDP)伸び率予測を5.5%から6%に引き上げた。

米シリコンバレー銀行の破綻の影響がスイスの金融大手クレディ・スイスに及び、世界的な金融危機の懸念が再燃、安全資産とされる円などに資金がシフトしている。

中国系銀行のあるトレーダーは、クレディ・スイスの今後の状況を注視しているとし、「FRBが大幅な利上げを続けるのは難しいと考えており、人民元に対して引き続き強気だ」と述べた。

オフショア人民元は中盤時点で1ドル=6.9009元。

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