[香港 17日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は、対ドルで堅調。ドルが総じて軟調に推移していることや、前日発表の中国の新築住宅価格統計で中国経済の回復が改めて確認されたことが背景。
経営難に陥った米欧の銀行に対する支援措置により、投資家心理が上向き、リスク選好度が増していることも支援材料。
スポット市場の人民元は1ドル=6.8860元で取引を開始。中盤のレートは6.8752元で、前日終値比で246ポイントの元高。基準値比で0.43%の元高となっている。
中国人民銀行(中央銀行)は、この日の基準値(中間値)を1ドル=6.9052元に設定。前日基準値の6.9149元よりも元高だった。
ただ、銀行部門の混乱で米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止するか不透明なことが、人民元の重しとなっている。
光大証券国際のストラテジストは「銀行部門の混乱でも利上げが長期にわたって続くとの懸念が根強い」と指摘した。
市場はFRBが25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施すると予想している。
オフショア人民元は1ドル=6.8737元。
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