[北京 17日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は20─22日の日程でロシアを訪問する。同国のプーチン大統領と会談し、主要な国際・地域問題などについて意見を交わす。両国政府が17日発表した。
習氏の訪ロは約4年ぶりとなる。
中国外務省の汪文斌報道官は定例記者会見で、両国間の信頼をさらに深めるのが目的と説明。同省は巨大経済圏構想「一帯一路」の建設およびユーラシア経済連合を深めることにもなるとしている。
同報道官は「平和」を促進することも目的の一環と指摘。ただ、ウクライナ戦争について明確に言及しなかった。
ロシア大統領府(クレムリン)も習氏がプーチン氏の招待を受けロシアを公式訪問すると発表。20日にモスクワで1対1の首脳会談を開催し、21日にも協議を行う。その後、声明を発表する。
「両首脳は会談でロシアと中国の包括的パートナーシップ関係と戦略的協力のさらなる発展に関する議題について話し合う」と説明。また「多くの重要な二国間文書が署名される」としている。
ロシア側の発表文にもウクライナへの言及はなかった。
一方、ロシア通信(RIA)によると、プーチン大統領の外交顧問を務めるユーリ・ウシャコフ氏は17日、習主席の訪ロ中にプーチン大統領は習主席とウクライナ戦争について協議すると明かした。ロシアのショイグ国防相も参加し、「軍事・技術協力」について話し合われるという。
一部のメディア報道によると、習氏はロシア訪問後にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行う。中国政府はこの報道を確認していない。
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