[4日 ロイター] - 米金米金融・債券市場では、パックウ
エスト・バンコープなど複数の地銀株が急落したことを受けて
銀行危機深刻化の懸念が高まり、長期債利回りが低下した。
10年債利回りは3.373%、2年債の利回り
は3.763%。一時4月6日以来の低水準を付ける場面があっ
た。30年債利回りは3.731%だった。
この日は終日、長期債の利回りは低下した。米連邦準備理事会(F
RB)が年内に利下げを行うとの期待が高まった。
市場では7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率
が60%以上織り込まれている。3日には9月の利下げを織り込んでい
た。
バンガード・フィクストインカムグループでの国債担当幹部ジョン
・マジイヤー氏は「現在の市場を動かしているのは、経済指標の内容よ
りも金融安定性への懸念だ」と指摘した。
朝方に発表された経済指標を受けて、利回りは当初急上昇した。
米労働省が4日発表した2023年第1・四半期の非農業部門の労
働生産性(速報値)は年率換算で前期比2.7%低下した。一方、生産
単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比6.3%上昇した。[n
L4N37141T]
一方、投資家は、米の連邦債務上限問題を懸念し、償還期間の短い
債券の投げ売りを続けている。
3カ月物国債の利回りは、夜間に5.55%に上昇し、
2001年1月以来の高水準を付けた。終盤は5.24%。
3カ月物国債と3カ月のOIS(オーバーナイト・インデックス・
スワップ)のスプレッドは47ベーシスポイント(bp)ま
で拡大。12年2月中旬に付けた76bp以来最も大きくなった。
米東部時間 価格 利回り コード
30年債(指標 17時05分 98*04.00 3.7296%
銘柄)
前営業日終 98*12.00 3.7150%
値
10年債(指標銘 17時05分 101*00.50 3.3768%
柄)
前営業日終 100*25.50 3.4030%
値
5年債(指標銘 17時05分 100*25.50 3.3252%
柄)
前営業日終 100*13.00 3.4110%
値
2年債(指標銘 17時05分 100*05.25 3.7882%
柄)
前営業日終 99*28.13 3.9390%
値
清算値 前日終値 コード
Tボンド先物6月 132*04.00 131*28.00
限
Tノート先物6月 116*18.00 115*29.00
限
<ドル・スワップ・スプレッド>
DOLLAR SWAP SPREADS
Last (bps) Net Change (bps)
U.S. 2-year dollar swap spread 25.75 -1.75
U.S. 3-year dollar swap spread 16.00 -1.50
U.S. 5-year dollar swap spread 10.25 -0.50
U.S. 10-year dollar swap spread 2.50 -1.00
U.S. 30-year dollar swap spread -40.75 -1.25
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