(ウクライナ問題などに関するコメントを追加しました)
[東京 22日 ロイター] - 松野博一官房長官は22日午前の会見で、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に関して中国から抗議があったことについて、「G7議長国、日本側の立場に基づき、しかるべく反論と説明を行った」と語った。
松野官房長官はその上で「中国との間では主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めつつ、諸懸案を含め、対話をしっかり重ね、共通の課題については協力する建設的かつ安定的な関係の構築を双方の努力で進めていくというのがわが国の一貫した方針だ」と述べた。
中国外務省は21日、日本の垂秀夫駐中国大使を呼び出し、G7広島サミットで中国関連問題が取り上げられたことに抗議したと発表した。
官房長官はまた、21日に閉幕したG7広島サミットについて「核軍縮に関するG7広島ビジョン」を発出し、「核兵器のない世界という理想に向けた歩みを進めるための今後の取り組みの基礎を確保し、核軍縮の進展に向けた国際社会の機運を今一度高めることができた」と評価。
ウクライナ支援に関しては「G7議長国として、1日も早くウクライナに永続的な平和をもたらすべく、G7をはじめとする同志国と連携しつつ、ロシアによるウクライナ侵略への対応を主導していく考えだ」と語った。
石田仁志 編集:田中志保
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