[香港 25日 ロイター] - 中国・香港株式市場は続落。米債務上限問題で センチメントが既に圧迫される中、米中間の通商紛争を巡る懸念が追い打ちをかけたこと で、中国株式市場は年初来の上げを全て削り、香港株式市場はほぼ半年ぶり安値となった 。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 終値は8.594ポイント(0.22%)安の3850.500。上海総合指 数終値は3.4889ポイント(0.11%)安の3201.2605。ともに 3日続落。 香港のハンセン指数終値は369.01ポイント(1.93%)安の1万87 46.92。ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は144.45ポイント (2.23%)安の6333.63。テンセント、アリババ、美団<3 690.HK>などテック大手が下げを主導した。 ハイテク株は技術分野に関する米中間の紛争が激化し、貿易摩擦が拡大するとの懸念 からこのところ売りが加速している。 中国による米半導体大手マイクロン・テクノロジー製品調達禁止措置を受け、米有力 議員は中国半導体メモリーメーカー大手の長キン存儲技術(CXMT)に貿易制限をかけ るべきと述べた。 日本の中国向け半導体輸出の規制強化計画も圧迫材料。 ウォーター・ウィズダム・アセット・マネジメントのヘッジファンドマネジャーは「 売りは昨年10月のデジャブのようだ。今回は投資家が日本に資本を移していることが原 因かもしれない。米国はサプライチェーンの再構築を急いでいる」と述べた。 HSBCによると、海外ファンド勢は引き続き中国本土を大幅なアンダーウエートに している。中国・香港市場は、中国経済の低迷を示す指標が相次いだことを受けて、ここ 数週間、圧力に見舞われている。 オフショア人民元も午後の取引で約6カ月ぶり安値まで下落した。 米債務上限の引き上げ協議に大きな進展が見られず、米国債のデフォルト(債務不履 行)リスクが高まっていることもセンチメントを圧迫している。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,201.2605 - 3.4889 - 0.11 3,197.3644 3,207.0210 3,168.5716 前営業日終値 3,204.7494 CSI300指数<.CSI300 3,850.500 - 8.594 - 0.22 3,851.405 3,861.382 3,817.837 > 前営業日終値 3,859.094 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 18,746.92 - 369.01 - 1.93 18,930.23 18,930.23 18,620.84 前営業日終値 19,115.93 ハンセン中国株指数<.HSCE 6,333.63 - 144.45 - 2.23 6,413.41 6,423.89 6,289.22 > 前営業日終値 6,478.08 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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