[ワシントン 2日 ロイター] - 米議会上院の与野党議員が2日、ガスコンロ禁止を阻止するための法案を公表した。ただ禁止の計画は現時点でなく、環境団体からは「ばかげている」との声も出ている。
米国では、ガスコンロによる室内空気汚染が子どもの喘息の13%に関係するという研究がこのほど発表され、気候対策における天然ガスの役割も絡み世論が激しく対立している。
米消費者製品安全委員会(CPSC)によるガスコンロ禁止を阻止する法案「ガスコンロ保護・自由法」を公表したのは共和党のテッド・クルーズ議員と民主党のジョー・マンチン議員。
CPSCのリチャード・トラムカ・ジュニア委員は先月、ブルームバーグ・ニュースに対し、ガスコンロは「隠れた危険物だ」として禁止を示唆。しかし、保守派や業界団体の批判を受けて撤回していた。
環境保護団体のフード・アンド・ウォーター・ウォッチは、今回の法案について「ばかばかしい」とし、「ガスコンロとの存在しない戦争に対する右派のばかげたパニックをあおる」と非難した。
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