January 14, 2015 / 12:36 AM / 4 years ago

一般会計96兆3420億円 公債依存38.3%、赤字半減達成へ

[東京 14日 ロイター] - 政府は14日、2015年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は96兆3420億円と、規模としては過去最大を更新するが、政府が掲げる財政赤字半減の目標に向け、新たな借金を抑制する配慮は見せた。もっとも、今回の予算案で15年度末に国と地方の長期債務残高は1035兆円に達する。赤字解消に向け、今夏までに踏み込んだ具体策を示せるかが今後の焦点となる。

15年度予算案は、歳出総額が96兆3420億円と、過去最大だった14年度当初(95兆8823億円)を超える。

歳出の内訳は、国債費23兆4507億円(前年度当初比1805億円増)、基礎的財政収支対象経費72兆8912億円(同2791億円増)。このうち、社会保障関係費に31兆5297億円(同1兆0030億円増)、地方交付税交付金に15兆5357億円(同6067億円減)を計上した。

歳出は、高齢化に伴う自然増で社会保障費が膨らみ、13年度から3年続けて前年当初を上回る。ただ、介護報酬の2.27%引き下げで1100億円をねん出するなどし、自然増を8300億円から4200億円に圧縮した。

介護報酬引き下げでは「過去最大の引き下げ幅となった03年度の2.3%を超えないようにするため、政治判断で小数第2位まで刻んだ」(財務省幹部)。地方税収の回復を背景に、地方交付税交付金を減額し、歳出全体の前年度からの伸びは4596億円に抑えた。

歳入では、税収が54兆5250億円と、前年当初を4兆5240億円上回り、バブル崩壊直後の1991年度以来、24年ぶりの高水準となる。消費税率10%への引き上げは1年半の延期となったが、税率8%の増収効果として年間1兆6860億円を見込むほか、企業業績の改善で、所得税や法人税の大幅な伸びが期待されるためだ。

日銀の国庫納付金など税外収入は4兆9540億円とし、不足する財源を補う新規国債の発行は36兆8630億円と、リーマン・ショック直後の09年度以来6年ぶりに30兆円台へと抑制する。建設国債を6兆0030億円とする一方、赤字国債を30兆8600億円とした。

赤字国債の減少幅は4兆3880億円と、過去最大となる。これで、公債依存度は38.3%(前年度は43.0%)に低下する。一般会計の基礎的財政収支は13兆4123億円の赤字に改善し、国際公約である国内総生産(GDP)比の赤字半減目標の達成にめどが立った。

もっとも、必要な経費を借金に頼る構図は変わらない。15年度末には国と地方の長期債務残高は1035兆円に達し、財政赤字の比率は世界で突出する。

財政収支の対GDP比は2015年(暦年ベース)にマイナス6.6%と、米国のマイナス4.5%や英国のマイナス4.4%と比べてマイナスの絶対値が大きい。20年度の黒字化目標に向けた道筋はなお描けておらず、経済成長とともに、今後、財政健全化に向けた具体的な取り組みを示すことが求められる。

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