[東京 29日 ロイター] - 日立金属は29日、2019年4─9月期決算で磁性材事業について減損損失425億8100万円を計上したと発表した。主に希土類磁石事業でFA、ロボットなどの産業分野の大幅な需要減少が想定以上に長期化していることなどを踏まえたもので、今後は拠点の統廃合などで事業の効率化を推進する。
この減損損失のほか、自動車、産業、エレクトロニクス分野の需要減少なども考慮し、2020年3月期連結業績予想を下方修正した。調整後営業利益は540億円の予想から140億円に、当期損益は285億円の黒字予想から一転して470億円の赤字予想に修正した。年間配当予想も従来の34円を26円に引き下げた。
内田慎一
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