[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は18日、次の四半期の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」ことを先の理事会で決定したことについて、データに影響が表れるには一定の時間が必要となる可能性があると述べた。
「週次購入データには償還の波といった短期的なノイズ(かく乱)的要素で引き続きゆがみが出る一方、より長期で見ればプログラム強化の影響は目に見える形で表れるだろう」と演説した。
ECBは11日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れを次の四半期に拡大すると決定した。ユーロ圏の国債利回りの上昇に歯止めをかけ、景気回復に向け確固たる土台を整える。
総裁は欧州議会経済金融問題委員会で「市場金利の大幅かつ持続的な上昇が抑制されないままとなれば、パンデミック(世界的大流行)がもたらすインフレ見通しに対する下方圧力への対応と一致しなくなる可能性がある」と述べた。
このほか、成長ガイダンスを含め、ECBの政策メッセージを繰り返した。
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