[東京 8日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁はドル相場に対する米利上げの影響について、ペースが予想よりも大幅に速まらない限りそれほど大きくならないとの認識を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)がオンラインインタビューの内容を8日公開した。
総裁は、米連邦準備理事会(FRB)がどの程度の利上げを望んでいるか「かなり明確」であり、それを市場が十分織り込んでいると指摘。FRBがフォワードガイダンス以上のスピードか規模で金利を引き上げない限り、「ドル相場は(日米)金利差にそれほど影響されない可能性がある」と述べた。
また、中国の新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)について、中国と世界の経済成長に長期的な影響を与えないと予想しており、その影響は一時的なものにとどまる公算が大きいと述べた。
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