[ロンドン 8日 ロイター] ロンドン五輪は8日、レスリング女子63キロ級を行い、伊調馨(28)が日本人女子では初となる個人種目3連覇を達成した。
決勝で景瑞雪(中国)を2─0で下し、伊調の3連覇が決まった瞬間、観客で埋まった会場は日の丸が波のようにはためいた。
危なげない試合運びで金メダルを決めた伊調は、3連覇について「そこを目指してきたわけじゃないが、偉業を達成できたことはうれしく思う」とコメント。
「たくさんの人にお世話になって、迷惑かけて作り上げてきたレスリングスタイルだった。やってきてよかったなと思う」と感謝の言葉も述べた。
次回リオデジャネイロ五輪での4連覇挑戦については、「3大会はあっという間に終わった。リオもすぐ来るんじゃないか。自分がやっているか分からないが、頑張れれば」と笑顔で話した。
また、この日に行われた女子48キロ級では、五輪初出場の小原日登美(31)が金メダルを獲得。2004年のアテネ大会から公式種目となった女子レスリングで、日本は圧倒的な強さを見せており、過去2大会と今大会ここまでで計10種目中6個の金メダルを獲得。9日の55キロ級でも吉田沙保里に3連覇の期待がかかっている。
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