[東京 24日 ロイター] 東京・立川市の国立極地研究所は、南極のアデリーペンギンの背中に小型カメラを取り付け、ペンギンが海中で餌を獲る様子を撮影することに成功した。
研究所によると、2010年12月から2011年2月にかけて、南極の昭和基地近くにあるアデリーペンギンの営巣地で調査を実施。14羽のペンギンに、小型ビデオカメラや頭の動きを記録する装置を取り付けて映像を撮影した。
このカメラは、ペンギンが海に入ると自動的にスイッチが入り、約90分間にわたって撮影が可能。映像を分析したところ、ペンギンは90分間で餌となるオキアミを244匹食べていたことが確認できた。群れに遭遇した時には1秒間に2匹というスピードで捕食していた。
研究チームの渡辺佑基助教は、オキアミがどの方向へ逃げようとしてもペンギンは落ち着いて追いかけていたとし、「ペンギンはステルス性能が高く、優れたハンターだ」と語った。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」