[モスクワ 12日 ロイター] -ロシアの有力議員は12日、ロシア軍がウクライナ南部のクリミア半島に部隊を送ったことを強く示唆した。16日にクリミア自治共和国で行われるロシアへの編入の是非を問う住民投票でウクライナが軍事行動に出た場合に備える動きだという。
レオニド・スルツキー議員はラジオ局「モスクワのこだま」に対し、ウクライナによる軍事行動に備え、部隊がクリミア半島に展開していると述べた。「大がかりな軍事作戦ではない」としている。
これまでプーチン大統領やロシア政府高官は、クリミア半島を掌握しているのは地元の自警団だと説明していた。
同議員は「戦争をするわけではない」と明言したが、「もし天秤の片方に守らなければならない人々がおり、もう片方に、紛争地帯から遠く離れた場所で、これは法を順守している状況ではないと主張する専門家がいるとしたら、私は人々を守る方を選ぶ」と述べた。
同議員は、海外在住のロシア人を所管する下院の委員会の委員長を務めている。
*内容を追加します。
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