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英中銀、27年ぶり0.5%利上げ 保有国債9月から売却の方針

[ロンドン 4日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は4日、政策金利を1.25%から0.5%ポイント引き上げ1.75%とした。景気後退を見込みながらもインフレ高進に対処するため27年ぶりの大幅利上げに踏み切った。また保有国債の売却を9月の次回政策会合後に開始する方針も示した。

英中銀は昨年12月以降、0.25%ポイントの利上げを5回実施。6回目となる今回は上げ幅を1995年以来となる0.5%ポイントに拡大した。この結果、政策金利は2008年終盤以来の高水準となった。

中銀政策委員9人中8人が0.5%ポイント利上げを支持。テンレイロ委員が0.25%ポイントの利上げを主張した。

利上げを続ける背景には深刻な物価高がある。6月の消費者物価は前年比上昇率が9.4%と40年ぶりの高い伸びで中銀の目標である2%の4倍以上となっている。

中銀は前回6月の政策発表時にインフレのピークは11%強で時期は今年10月と予想していた。今回は、ピークが今年10月で13.3%と予想。景気減速の影響で2年後には目標まで低下すると予想した。

景気見通しは悪化した。従来は早ければ2024年にゼロ成長に陥るとみていたが、今回は今年第4・四半期にリセッション(景気後退)入りすると予想。リセッションは5四半期続き、国内総生産(GDP)が2.1%減少するとの見込みを示した。

英中銀は前回に続き、より持続的なインフレ圧力を抑えるために必要であれば、力強く行動する方針を改めて示したが、経済に「極めて多大な」不確実性が存在するとも強調。「政策は既定の道筋にあるわけでない」とし「政策金利のさらなる変更の規模、ペース、時期は、経済見通しやインフレ圧力に関する委員会の評価が反映される」と説明した。

<保有国債を売却へ>

イングランド銀は、量的緩和で保有する大量の国債について、9月中旬の次回会合後に迅速に売却を開始する方針を示した。売却規模は四半期当たり100億ポンド。

中銀の国債保有高は昨年12月に8750億ポンドに達したが、2月に償還資金の再投資を止めて以降8440億ポンドまで減少した。ただ保有国債は他の主要中銀に比べ長期債が多いため、最初に積極的な売却を開始する中銀となる可能性が高い。

声明では「経済・市場状況が適切と判断した場合、会合で採決の上で9月の会合後の迅速な売出開始を念頭に置いている」とした。売却と再投資停止により、9月以降は保有国債が年間800億ポンド減少する見込みという。

四半期の初めに入札プログラムを発表するという。入札は複数のギルト(英国債)を3─7年、7─20年、20年超の満期で分け、2週間ごとに行う。通常の国債入札とはタイミングをずらす。

短期金利と整合性をとるために期間7日のレポを新たに設定する。運用詳細は、9月1日をめどに公表する。

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