May 11, 2012 / 8:00 AM / 7 years ago

スーパーウイードの拡大、抑制は困難=米専門家

【ワシントン10日ロイター時事】米国の雑草の専門家が一堂に会する「サミット」が10日、当地で開催された。専門家は米国の農地で急速に広がる「スーパーウィード(除草剤の効かない雑草)」の拡大は簡単には抑えられないと指摘し、食糧生産を維持したいのであれば、農家や政府当局者が既存の慣行を変える必要があると訴えた。

畑でスーパーウイードを手にする人(2011年9月1日、米カンザス州パオラ)

 デービッド・ショー氏は「複雑な問題だ」と述べた。今回のサミットはスーパーウイードへの対策を検討するために開催された。

 スーパーウイードは米国の1200万エーカー(580万ヘクタール)を超える農地に広がっており、主に南東部の農地のほか、中西部のトウモロコシや大豆の栽培地でも見られる。

 最も大きな被害を与える雑草の多くは、人気のグリホサート系除草剤「ラウンドアップ」やその他の除草剤に耐性を持っている。こういった雑草の中には6フィート(1.8メートル)を超える高さにまでに成長し、作物の収量を大幅に減らすものもある。

 モンサント製のラウンドアップは長年効果を発揮してきた。同製品はラウンドアップに耐性を持つよう開発された「ラウンドアップレディ作物」が発売されたことで、多く用いられるようになった。これにより、農家の畑の手入れは楽になった。

 しかし、スーパーウイードがラウンドアップに耐えられるようになったため、農家は雑草の駆除法を見つけるのに苦慮している。ショー氏は「次世代の技術はまだないため、原点に戻らざるを得ない」と述べた。

 農学者で農務省の雑草研究者でもあるハロルド・コブル氏は、スーパーウイードの問題が状況を変えているとし、農家はもっと機転をきかせなければならないと述べた。同氏は多くの農家が長い間化学物質に頼り過ぎたと指摘した。

 農務省と米雑草学会(WSSA)の共同報告は「適正で前向きな除草剤耐性管理をしている農家は少ない」と述べ、こういった「無差別的な」除草剤の使用が年々状況を悪化させていると指摘した。コブル氏は、農家が新たな雑草駆除システムを利用できるようになるまでには少なくともあと20年かかると話した。

 一部の専門家は「被覆作物」の使用を勧めている。被覆作物は収穫後に畑に作付けするもので、雑草の成長を阻害しながら土壌の養分を増やす効果がある。

 より新しい特定の雑草をターゲットにした複数の除草剤の使用についても検討されている。専門家は収穫時に作物と一緒に雑草とその種子も刈り取れる機器の使用についても話し合った。そうすれば畑から雑草の種子を除去して廃棄することができる。

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