[シンガポール 7日 ロイター] 7日午前のアジア通貨市場では、高金利通貨が大幅に上昇している。ブッシュ米大統領が、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)利用者の救済策を発表したことから、株式市場が上昇し、リスク許容度が高まっている。
マレーシアリンギMYR=、韓国ウォンKRW=、フィリピンペソPHP=はそれぞれ、0.25%程度高く推移している。半面、インドネシアルピアは、中央銀行が前日予想外の利下げを行ったことから、軟化した。
ペソは1米ドル=41.73ペソと7年半ぶりの高値を更新。年末に向け、海外で働くフィリピン人からの本国送金が支援材料になった。
ルピアIDR=は0.15%下落し1米ドル=9265ルピア。前日つけた3週間ぶりの高値の9230ルピアから押し戻されている。
インドネシア中央銀行は6日、政策金利である1カ月物短期証券(BI)金利を25ベーシスポイント引き下げ8.00%にすると発表。金利はすでに下がり過ぎており、インフレ圧力が高まっていると考えていた大方のエコノミストを驚かせた。
インドネシアの銀行、バンク・マンディリ(ジャカルタ)のチーフディーラーは、インドネシア中銀の利下げについて「ルピア相場の一時的な圧迫要因となっているが、中期的にはルピアにとって良いことだ」と語った。
しかし、JPモルガンのアナリストは、消費者物価指数(CPI)が特に原油価格の上昇により速過ぎるペースで上昇した場合、ルピアが結果的に打撃を受ける可能性があると指摘している。
ただ、「今のところ市場は、インドネシア中銀に対して好意的な解釈をし、来週予想される米連邦準備理事会(FRB)の利下げを控えた日和見的な決定とみなすだろう。FRBが利下げすれば、双方の政策の差はこれまでと変わらない」としている。
イングランド銀行(英中央銀行)は6日、クレジット市場の問題による経済への影響を軽減するため、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。FRBは12月11日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、9月以降3度目の利下げを実施すると広く予想されている。
こうした利下げ観測は、ドルの押し下げ要因になるよりもむしろ、住宅市場の減速による経済への影響が軽減されるとの期待から、株式市場の地合いを押し上げ、ドルの支援材料となっている。
*0223GMT(日本時間午前11時23分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.4456
台湾ドル 32.308
韓国ウォン 919.50
タイバーツ 33.72
フィリピンペソ 41.70
インドネシアルピア 9265.00
インドルピー 39.49
マレーシアリンギ 3.3330
人民元 7.4008