[チャタヌーガ(米テネシー州) 27日 ロイター] 米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は27日、米経済はリセッション(景気後退)の入り口に立っている可能性があり、米連邦準備理事会(FRB)は引き続き景気減速がなるべく痛みを伴わないよう尽力すべき、との考えを示した。
総裁は講演用原稿で「経済は明らかに減速しており、過去(の景気サイクル)と照らしてリセッションの入り口(leading edge)の状態と似通っている」と指摘。期待されているような年後半の持ち直しは実現しない可能性もあり、FRBは金融安定と経済保護に向けて対応しなければならないと述べた。「現在の経済状況を考えれば、足元の景気減速を短期かつ軽微に終わらせることが重要な政策目標になると確信する」とした。
「金融の安定が現在、中心的な懸念のはずだ。FRBは経済全般への影響拡大を回避するため強い措置を講じてきた」と述べた。
景気後退に陥らない可能性もあるが、「住宅市場の収縮と金融混乱の家計や設備投資の下押しの影響は、年内は続く可能性があるようだ。下半期の成長回復を期待していたが、遅れる可能性がある」と悲観的な見通しを示し、個人的には経済見通しを引き下げたことを明らかにした。
インフレについては、一段と重要な懸念になったとし、注意深く監視していくとする一方、景気が弱いため物価圧力は今後数四半期に鈍化するとの見通しを示した。