[ワシントン 4日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は4日、国内銀行システムは、住宅市場の低迷で金融機関が評価損を計上するなど様々な難題に直面しているが、銀行の存続性は脅かされていないとの認識を示した。
副議長は、上院銀行委員会の準備証言原稿で「国内の銀行システムは困難な問題に直面しているが、最近の金融混乱期にあたり底堅い資本と力強い収益を備えており、依然として全体的に健全な状態にある」と指摘。
「モーゲージおよび住宅市場の問題は非常に異例であり、一部銀行がエクスポージャーをうまく管理できず、結果として損失を被ったことは明らかだ。ただ、全般的にこれら損失は(銀行の)存続を脅かすものではない」と述べた。
金融政策には言及しなかった。
FRB監督下にある銀行持ち株会社は、第4・四半期に合計で80億ドルの損失を計上したものの、2007年の純利益は900億ドルを超え、不良資産比率は2000年代初めの水準よりも低いと指摘した。
コーン副議長によると、大手銀行持ち株会社50社は第4・四半期に310億ドルに上る評価損と貸倒引当金を計上。これは償却額を140億ドル上回った。
07年の不良資産は670億ドルと倍以上に増加する一方、金融市場での圧迫により銀行は資産の証券化が困難になったとの見方を示した。
しかし副議長は、銀行持ち株会社の自己資本比率は規制上の最低水準を超えており、過去数カ月間で500億ドル以上の資本を調達したと述べた。
今後の見通しについて「銀行持ち株会社は、引き続き困難な市場の状況と業績圧力に直面するだろう。市場がリスクプレミアムやバリュエーションを調整するなかで、評価損がさらに拡大する公算が大きい」と予想。ローンの質は、ほぼ確実に悪化を続けるとして、緊密な監視が必要との認識を示した。